結婚して間もなく1人目の赤ちゃんを授かりました。
特に妊活などしていませんでしたが、自然と赤ちゃんを授かり、二人で喜んだことを覚えています。
初めてなので何から準備したらいいのか分からない矢先・・・
突然の心肺停止
妻が病院で定期検診を行っている時、病院の先生から心臓が動いていないと言われたそうです。
僕は仕事をしていたのですが、仕事中に妻から電話がかかってくることはほとんどなく、嫌な予感がしました。
電話に出てみると「赤ちゃんの心配が止まっている」と泣きながら電話してきたことを覚えています。
まさか自分たちの赤ちゃんが流産するとは思っていなかったのです。
中絶手術をするまでの検診は2回
その定期健診で心臓が動いていないと言われた時、二人でショックを隠し切れませんでした。
ですが病院の先生は「もしかすると確認できなかっただけかもしれないから1週間後に、再検査し、それでも心臓が動いていなければ中絶手術をしましょう」となりました。
そして1週間後、不安とかすかな期待をかかえながら検診をしたのですが、やはり心臓は動いておらず中絶手術をすることになりました。
大きな病院でも手術できないことも
僕たちが出産を予定していた病院は産婦人科で有名な大きな病院でしたが、その病院では中絶手術ができないとのことでした。
よって別の病院を紹介され、手術をすることになりました。
その病院でまず検査を受けて、手術をすることにしました。
手術当日
手術当日はスムーズにことが進みました。
僕たち二人も心の準備は出来ていました。
二人の両親も病院へ来て見守ったことを覚えています。
談話室という手術をするところから近い部屋で待っていました。
談話室で待っていると「うおーーーー!」という女性の叫び声がしたので
非常に心配になりました。
中絶手術は初めてだったのでなにも分からず
看護師さんに今の声は妻の声か確認したことを覚えています。
手術室の奥に分娩室があるようで、そこで分娩をしている女性の叫び声とのこと。
「分娩できる幸せ」と「分娩する時も大変そうだな」と考えたことを覚えています。
手術自体はスムーズに終了し、確か15分~30分くらいで終了したことを覚えています。
手術終了後1泊程度入院
手術後も麻酔が効いているので、妻は寝ている状態でした。
少し時間が経った頃「水が欲しい」と言ったので、水を渡したりして病室で待機していました。
少し話かけると頷いたり、簡単に応答したりするのですが、数日後その話をすると全く覚えていないとのことでした。
そして安静にするため1泊その病院で入院をしました。
手術後の精神的な負担
手術後はやはり精神的なつらさの方が大きかったです。
妻は手術中は麻酔が効いているので何も覚えていないのと
手術後も痛さはなかったようです。
多少の出血が続くようですが、猛烈な痛みはなかったようです。
それよりもやはり精神的なショックの方が大きかったです。
二人で今後も妊娠できるのか
妊娠してもまた流産するのではないか
と悩みました。
中絶した時にかけてもらった先生の言葉
そんな時に言われてすごく心に残った言葉がいくつかご紹介します。
僕たちを担当してくれた先生は女性だったのですが、とてもサバサバしている人で
そのサバサバが妙に納得したことを覚えています。
「流産するということは妊娠できるという裏返し。妊娠できるということが分かっただけでもプラスに考えるべき」
「4人に1人は流産する可能性があり、流産することは珍しくない」
「流産して中絶手術をしても、妊娠はできる」
「流産するあかちゃんは弱い可能性があり、偏見や差別などではなく障害を持っていることが多い。また一から頑張って二人で元気な赤ちゃんを産めばいい」
特に僕たちも結婚してから「子どもができるのか」「できれば五体満足で生れてきてほしい」という願いがあったため、先生の言葉で救われたことを覚えています。
周りには妊娠3か月目まで言わない方が良い
病院の先生や回りの人たちのおかげで僕たち二人はしっかりと立ち直ることができ、今ではつらい思い出ではありません。
おかげで今は二人の子供に恵まれて、楽しい人生を送っています。
これから妊娠を控えている人、結婚を控えている人に伝えておきたいことは
「流産することはよくあると思っておいて欲しいこと」
「中絶手術をしても赤ちゃんはできること」
そして
「妊娠3ヶ月までは親であっても言わないこと」です。
実は僕たちは嬉しくて妊娠してすぐに親に報告をしたのです。
誰にも言わないでと言ったのに、親も嬉しくなって親戚や友人に言っていたようなのです。
なので、流産した時もその対応に困ったり、言われた方にも心配をかけることになりました。笑
妊娠はおめでたいことですが、3か月目~4か月目くらいまでは安定期ではないので、親にも言わない方が良いと思います。