日帰りでの手術というのはよく聞きますが、実際にどのくらい時間がかかるのでしょうか?
今回は気になる中絶手術当日についてご紹介します。
中絶手術は当日に飛び込みで行っても大丈夫?
予約なしで、当日に中絶手術をしてくれるところはあるようですが、必ずその前に診察や検査を行います。
しかし、他の患者がいる場合や完全予約制の場合が多く、即日での中絶手術は断られる可能性が高いです。
事前の検査や準備を怠ると、手術後に重大なリスクを背負うことになるので、余裕を持って手術を行うことをおすすめします。
中絶手術が行われるまでの流れ
中絶手術までの準備過程は、成功率やリスク軽減のためにとても大切です。
中絶手術が行われるまでどのようなことをするのか確認していきましょう。
初回の診察
ほとんどの病院では、中絶手術の前にエコーや尿検査などを行い、医者とともに体調と妊娠状態の診察を行います。
中絶の意思をはっきりと伝えたら手術の日程を決めます。日程については、確かに手術時間は短く日帰りできますが、手術後は身体をゆっくりと休める必要があるので、手術当日から2,3日後まではなるべく予定がない日にしましょう。
手術の日程が決まったら、血液検査を行い、前日までの準備や当日の流れについて医者から説明があります。
それぞれの体調や体質によっても若干異なる点が出てくるかもしれないので、説明をよく聞いておくようにしてください。
費用は保険適応外なので、初回の診察だけで大体1万円から2万円弱かかることが多いです。
手術前日の注意事項
手術の前日には飲食の制限があります。
ほとんどの場合、食事は手術の8〜12時間前までに済ませ、手術の4時間ほど前から飲み物も禁止です。
飲食の制限を守らなかった場合、手術が行えないことがあります。
辛いところではありますが、麻酔の際の副作用を極限に軽くするための処置ですのでしっかり守るようにしてください。
また手術後は入浴ができないので、前日にしっかりとお風呂に入っておくと良いでしょう。
中絶手術当日に行われる手順や流れ
では実際に中絶手術の当日行われる流れについて見ていきましょう。
病院に行く前に注意すること
当日はお化粧やネイル、アクセサリーなどはせずに、なるべくヒールのない靴で来てください。
また手術後は身体の疲れなどがあるので、なるべく楽な格好で来ることをおすすめします。
コンタクトをしている方は外す必要があるので、コンタクトケースを持ってくるか、メガネを着用した方が無難です。
病院によっても異なりますが、以下のものを準備しておく必要があります。
・手術費用
・中絶手術の同意書
・生理用ショーツ
・生理用品(なるべく大きいもので2〜3つほど)
・術後に飲む用の水分(術前は飲んではいけません)
病院に来る時は、手術後きちんと歩けない場合があるので、誰かに付き添いを依頼した方がいいです。
自分で車を運転してくるのはやめましょう。
受付
受付では同意書を提出し、費用もその場で払うことが多いです。
病院によっては同意書を提出しないと手術を行えない場合もありますが、相手が特定できない場合などは医者に事前に相談しておきましょう。
費用は病院によって異なりますが、保険が適用外なので大体10万円〜20万円の額を支払うことになります。
手術直前
手術直前は、お手洗いを済ませたら血圧と脈拍を測ったり問診を行ったりして準備をします。
この段階で異常がなければ、子宮を消毒して麻酔をかけます。麻酔は点滴から注入するか、酸素マスクのようなもので吸い込む方式です。
人によって効き目は異なりますが、10秒前後で麻酔が効いてきます。
全身麻酔をすることが多いので、麻酔が効いた時点で手術中の施術はあまり感じなくなるはずです。
手術中は何か感じるの?
よく利用される中絶手術の方法は主に2つあります。
まずは掻把法というもの。鉗子という手術で良く索引する際に使われる器具を使って、胎児や胎盤をかき出します。
もう一つは吸引法というもの。WHOに安全な中絶方法として紹介されているもので、吸引機器を使って胎児と胎盤を吸い出します。
どちらの方法も音や感触が気になりそうですが、麻酔がしっかり効いていると痛みも感覚もなく、目が覚めたら既に手術が終わっていたということが多いです。
手術後の流れ
麻酔から覚めた後は、人によって吐き気などを催す場合があります。
動けるようになってから身体を休めるためのベッドに移動します。動けない場合は無理をせずに、車椅子や助けを頼むようにしましょう。
ベッドで2〜3時間ほど横になって休みます。お腹の痛みと出血があるので、しっかりと休んでください。
しばらくすると再度診察があります。エコーで子宮内をチェックして異常がなければ帰ることができます。もし子宮内にまだ胎盤などが残っている場合は、再度手術が必要となります。
日帰りの場合、手術当日はどれくらいの時間で帰れる?
手術にかかる時間は30分以内と短いのですが、事前検査や術後の休息などを含めると、トータルで4時間〜8時間ほど見ておいたほうがいいでしょう。
帰宅後も出血が多く、お腹が痛むこともあるので家に帰っても一日中休んでおく必要があります。
帰りは交通機関や歩きなど自分で動くのは避け、無理をせずタクシーを使ったり付き添いの方に送ってもらったりしましょう。
中絶手術当日についてのまとめ
中絶手術自体は、病院側に任せておけば比較的容易に、早く終わります。しかし事前の準備などを怠ると重大なリスクを背負うことがあるので、医者から言われた注意事項をしっかり守り、問題なく手術を迎えられるようにしておきましょう。