中絶手術に使う器具ってどんなもの?

中絶手術は、どのような時期、どのような方法で行なうのかによってその内容が変わってきます。内容が変わってくることは、リスクや母体に対する負担も変わってきます。しっかりとした技術、知識のない医師のもと手術をしてしまうようなことがあると、中絶手術によるリスクが増大するばかりでなく、その後の生活にも大きな支障をきたしてしまうことがあります。

ここではそんな手術の器具について紹介をしていきます。

現在は吸引法がメインになりつつある

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中絶の手術と言うと、胎児をかきだしていソウハ法が有名ですが、この方法は術者の技術が非常に重要になり、技術を持っていない人が行なうと、余分な子宮組織をかきだしてしまったり、子宮の中に傷をつけてしまうことがあります。
子宮に対しての負担が大きくなりがちであることから、あまり推奨されていません。
一方で吸引法が中絶手術の技法として取り入れられることが増えてきています。その理由としては、吸引する器具を利用することができれば、基本的に術者の技術の差が出にくいとされているからです。

一定の知識、技術のある医師であれば誰でも、安定して、リスク少なく中絶をすることができるとして吸引法が注目を浴びています。

ただ、万能ということでもありません。機器に対しての衛生面がしっかりとしていなければ機器を通して子宮内部の炎症や感染症につながってしまいます。

中絶手術をしていく施設で不衛生なところというのはまずありませんが、その中でも衛生管理を徹底している施設を選んでいく必要があります。

また当然胎児の状態によってこの方法を利用することができなくなる可能性もあり、どのような人にも適応できる方法ではないことを知っておく必要があります。

浸透しているソウハ法で利用される機器

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中絶手術ではソウハ法が現在とても有名です。ソウハ法は主にいくつかの機器を利用して、胎児をかきだしていきます。
かきだす際に、まず子宮口を広げていく必要があり、その際に利用されるのがラミナリアという道具になります。水分を吸うことで膨らんでいく機器であり、これをいくつか入れて子宮口を広げ、手術をしやすくしていきます。

本格的な手術をしていく際に、塚原カンシと子宮ゾンデ、子宮頚管拡張器を利用していきます。塚原カンシというのは、子宮の入り口を操作する(引っ張る)器具であり、他の器具を入れていく際などに利用していきます。
子宮ゾンデは、子宮内部の状態を確認するために利用していく機器で、子宮頚管拡張器はラミナリアよりもより広く子宮口を広げていくための道具になります。
これらの道具で胎児をかきだしていくための準備をした後、胎盤カンシや鈍ヒを利用していきます。この2つは胎児や胎盤をかきだしていくための道具です。

これら全ての道具を使うかどうかというのは、施術をする医療施設によって変わってきます。またこれ以外の器具を利用していくケースも増えてきています。
近年では、利用する器具を知りたいなどと医師に伝えればしっかりと教えてくれることも増えているので、麻酔の有無を含めて器具について説明を受けておくと不安の軽減につながります。

吸引法で対処できないものがソウハ法で対処していく

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ソウハ法と吸引法では、吸引法のほうがより時期による制限を受けやすくなります。妊娠10週目ほど(医療機関によって異なるため確認は必須です)までであれば、吸引法を行なっていくことができますが、それ以降(中期に到達する前の段階)の場合ソウハ法を実勢していくのが一般的です。理由は吸引法で引っ張りだすことが難しくなるからです。

また吸引法は設備を整えている医療機関が少ない傾向があり、タイミングよく吸引法を受けられるかどうかの保障はありません。この点についてはしっかりと注意をしておくべきです。

吸引法もソウハ法も初期中絶で行なうもの

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吸引法もソウハ法も初期中絶で行なう方法です。中期中絶でこの方法を行なうことはほぼないでしょう。初期中絶はリスクが少ないとされていますが、上記で紹介したように子宮に傷をつけるリスク、感染症のリスクは間違いなく存在します。初期であれば中絶は安心ということではない点に大きな注意が必要です。

まとめ

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吸引法、ソウハ法で利用していく器具はまったくことなります。中絶の器具に関心を持つ人は少ないかもしれませんが、器具を紹介してくれるかどうかで、丁寧な手術をしてくれるかどうかがある程度わかります。「器具については知る必要ない」と言う医師は現在少ないと考えられますが、しっかり説明してくれない、説明を省くような態度が見られた場合、別の医療施設を探していくことも視野に入れるべきです。
一流の医師であれば、器具の説明が手術の説明になり、不安を軽減させていくことを知っています。