女性がかかってしまう性病の種類教えます!

性病なんて自分には関係ない。そう思っていませんか?
実は性病はどんな女性でもかかってしまう可能性のある病気です。
女性がかかる可能性のある性病の種類とその症状、原因や治し方などをご紹介します。

女性がかかる性病の種類・症状・原因とは

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カンジダ膣炎

カンジダ膣炎は、カンジダという真菌が増殖することによって引き起こされる感染症です。
カンジダは元々、膣の中にいる常在菌ですが、何らかの原因でその菌が増えすぎるとカンジダ膣炎の症状が出てきます。
主な症状は、膣内や外陰部の激しいかゆみと、おりものの異常です。
かゆみはひどくなると、ヒリヒリとした痛みが出てきたり、出血したりすることもあります。おりものの異常は、白いヨーグルト状になったりボロボロとした豆腐やチーズのようなものが出て、量も増えてきます。白色だけでなく、黄緑色ものが出ることもあります。

カンジダ膣炎の原因は、免疫力・体力の低下、抗生物質の服用などがあります。
抗生物質というと薬なので意外と思われるかもしれません。しかし抗生物質を飲むことにより、膣内の善玉菌が減ってしまい、雑菌であるカンジダ菌が異常に増殖することでカンジダ膣炎になってしまいます。
性病というと性行為によって引き起こされると思いがちですが、このカンジダ膣炎は性行為を全く行ったことがない人でもかかる病気です。

治療は膣内を洗浄し、「抗真菌薬」の錠剤を膣の中に入れて行います。
また塗り薬や内服薬が処方されることもあります。
かゆみは薬を服用して数日で良くなってきますが、完治するには1週間~10日程かかります。

クラミジア感染症

クラミジア頸管炎ともいいます。日本で一番感染者数が多い性病と言われています。
原因はクラミジアトラコマティスという細菌です。これが性行為により粘膜接触することで感染します。
特に10代後半から20代の感染者が増加しています。それは、感染しても症状が感じにくい病気のため、知らない内にパートナーにうつしてしまうことが原因です。

女性の症状は、下腹部や性交時の痛み、おりものの増加、不正出血などが見られます。
しかし半数以上の女性が全く症状を感じないと言われています。そのため放置してしまうと、卵管炎や不妊症、子宮外妊娠の原因になります。
定期的に婦人科で内診を行うか、妊娠を希望する場合は必ず検診を行うようにしましょう。

治療は、パートナーに症状がある場合必ず一緒に治療を行います。
通常は抗生剤を数日~1周間程度、症状によっては2~3週間程服用します。その後、クラミジアが陰性になっているかの検査を行い、治療は完了します。

性器ヘルペス

ヘルペスウィルスによって引き起こされる性病です。
性行為で感染し、口腔にも症状が出てきます。この病原菌には1型と2型があり、2型は主に下半身に症状がでます。
女性の方がかかりやすく、感染者数も多い病気です。しかし約半数の方は、症状があるのに感染に気づいていないと言われています。

初めてこの性器ヘルペスに感染すると、数日~10日ほどの潜伏期の後に発症します。
水ぶくれや潰瘍ができ、太もものリンパ節が腫れて痛みが出てきます。また排尿時に強い痛みが伴います。
治療は内服薬や外用薬で症状を緩和させていきます。症状が消えるまでに2~3週間かかることが多いようです。

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫という寄生虫によって引き起こされる病気です。0.1ミリ程度の原虫が膣や膀胱に入り込み、炎症を起こします。
主な症状は、おりものの異常です。黄色く、悪臭を放つおりものが多くなります。また膣のかゆみを感じることもあります。ひどくなると、腫れやただれなどが表れてきます。
性行為による感染が主ですが、公共のプール、温泉、便器などでも感染の可能性があります。そのため、性行為の経験のない方でも、感染することがあります。

治療は抗原虫薬を10日間服用します。同時に膣錠という、膣の中に入れる薬を併用することもあります。

尖形コンジローム

良性のヒトパピローマウィルス(HPV)によって引き起こされる性病です。
性器や肛門のまわりにイボができ、かゆみや痛みを感じることもありますが、自覚症状はほとんどないと言われます。
イボはニワトリのトサカやカリフラワーのような状態になります。イボの色は白、黒、ピンクなど様々です。

主な感染経路は性行為ですが、まれに皮膚や粘膜の小さな傷から感染することもあります。
感染してからすぐに発症せず、イボが確認できるまで3週間から数ヶ月かかります。自覚症状が少ないため、いつ感染したかはっきり覚えていないことも多い病気です。

治療は外科的な処置(レーザーや電気メス、液体窒素での凍結による切除)を行います。また塗り薬による治療もあります。パートナーも感染している可能性があるので、必ず一緒に治療を行います。

女性がかかる可能性のある性病の種類や症状まとめ

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性病は多くの場合、性行為によっておこります。しかし、中には性行為の経験がない場合でも感染する病気があります。そのため性行為などの事実がなくても、性器にかゆみや痛みなどの異常を感じた場合は早めに病院を受診しましょう。その時は、パートナーも治療が必要な場合がありますので、一緒に受診するのをおすすめします。