妊娠初期での中絶手術や、無痛中絶手術では日帰りで手術を受けることが可能です。
この記事では、日帰り中絶手術にかかる時間と費用を紹介します。
日帰り手術をする時の流れ
妊娠初期での中絶手術や、無痛中絶手術を行っている病院では、日帰りで手術を受けられます。では日帰りで中絶手術を受ける全体の流れを見ていきましょう。
・受診
病院を受診し、正確な週数を割り出します。
その後身体に問題がないかの内診・血圧検査・尿検査・エコー検査などがあります。
そして手術の説明を受け、日程を決めます。
・手術の前処置
中絶手術が行いやすい様に子宮口を広げます。
一般的にラミセルという海藻で出来た細い棒状の器具を挿入します。数は5～10本、その後徐々に数を増やしながら、子宮頸管を広げます。
この処置は前日に行う病院と、当日の朝に行う病院があります。
手術前日の21時以降の飲食は出来ません。
・手術当日
血圧・脈拍などを測定します。
不安感が強い患者さんには、抗不安薬の注射が打たれる場合もあります。
その後着替えて移動した後、点滴で静脈麻酔を行います。
静脈麻酔を行うと、すぐに眠ってしまう為、起きたら手術は終わっています。
手術方法は掻爬方か、吸引法で行われます。
手術自体の時間は5～15分程で終わります。
手術後は麻酔が覚めるまで、病室で安静にします。
その後、診察を受け問題がなければ、薬を処方され、そのまま帰宅出来ます。
無痛中絶手術を受ける場合の流れ
通常の中絶手術の他に、無痛中絶手術という手術方法もあります。
これは『病院に来てから手術が終了するまで、痛みを少なくし手術を終える手術』です。
通常の中絶手術で痛い！ と患者が感じる処置を極力無くすことで、患者の負担を減らしてくれます。
具体的には、以下の様な処置です。
1.ラミナリアを入れる処置をしない。
2.抗不安薬の筋肉注射をやめ、飲み薬にする。
3.点滴の際に、麻酔シールを貼ることで針の痛みを無くす。
4.手術中に痛みを感じない麻酔方法。
5.手術後に鎮痛剤を早期に投与。
これらを行うことで、患者の負担を出来るだけ減らした手術が、無痛中絶手術です。
病院によって行っていない所もありますので、受診した病院で確認してみましょう。
日帰り手術は妊娠何週目まで可能なの？
日帰りで行う中絶手術は、基本的には妊娠初期（12週まで）です。
それ以上は胎児が大きいため、妊娠初期の手術方法では外に出すことが出来ないからです。
妊娠中期の中絶手術で日帰りしたい場合は、上記の無痛中絶手術というものになります。
しかし、妊娠中期に日帰りで無痛中絶手術が受けられるかは、妊娠週数・妊娠状態によります。状態によっては数日間、入院する場合もあります。
病院を受診した際に、詳しく説明を受けましょう。
日帰り手術にかかる時間は？どれくらいで自宅に帰れる？
では日帰り手術にかかる時間はどれくらいなのでしょうか？
個人差はありますが、麻酔から目が覚めるまで1～2時間。
手術の時間は5～20分ほどです。
麻酔から覚めた後もふらつく方が多いので、病室で休ませて貰えます。
前処置も含めても4～5時間程で全ての処置が終わると考えていいでしょう。
日帰り中絶手術にかかる費用は？
日帰り中絶手術にかかる費用はどのくらいなのでしょうか？
中絶手術は自由診療になるため、全額自己負担となります。その為、普通の手術よりも高額になってしまいます。また、病院によっても金額が異なります。
そして妊娠週数によっても金額が違ってきます。
週数が経過するほど手術が難しくなり、高額になってしまいます。
手術費用の目安としては以下になります。
・妊娠7週まで・・・・9万円～10万円前後
・妊娠8～9週まで・・・11万円～14万円
・妊娠10～12週まで・・13万円～16万円
妊娠初期の12週までですと、おおよそ10万円～15万円程度かかかる病院が多い様です。
妊娠中期（12週以降）ですと、これより費用がかかります。
およそ20万円～30万円程でしょう。
妊娠の状態によっては、中絶手術が大掛かりなものになったり、入院も長引いたりするので、更に費用がかかってきます。
費用は勿論のこと、身体の負担を考えても、出来るだけ妊娠初期に中絶手術を受ける様にしましょう。
手術以外の費用
さらに手術費用の他に、初診料・検査費用・術後の検診費用などもかかります。
初診料と検査費用・・・5,000円～8,000円
術後検診・・・3,000円～5,000円
手術を土曜日などにしたい場合は、特別料金が加算される病院もあります。
しっかりと病院と相談し、確認しましょう。
日帰りで行う中絶手術の時間と費用まとめ
日帰り手術にかかる時間は、4～5時間程です。丸々1日あれば、余裕をもって帰宅することが出来ます。
費用は妊娠初期なら10万円～15万円。妊娠中期ですと20万円～30万円ほどになります。
なかなか決断が出来ない問題ですが、早ければ早いほど費用も安く、なにより身体への負担も少なくなります。
まずは病院を受診し、自分がどんな手術を受けられるのかしっかりと確認しましょう。
相談しやすい女性スタッフだけの病院もありますので、とにかく早めの受診をおすすめします。