中絶での入院期間や安静にしておくべき期間は?

中絶での入院期間や安静にしておくべき期間には個人差がとても大きくあるので注意が必要です。個人差の要素になりやすいのは妊娠週数、病気の有無、DVや性的虐待の有無となります。

妊娠週数による安静、入院の期間の差

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妊娠の初期と、妊娠の初期(0~15週)までは、中絶手術を行なった後、日帰りすることができる場合もあります。特に妊娠してから4週間経過していないような場合、状態が良い場合には次の日から仕事などをすることも可能です。ただ、上述したように非常に個人差が大きいです。
手術をして日帰りをしたは良いが、体が思いような感じがする、痛みがあるなどの理由で手術後2~3日休養を必要とする人もいます。

妊娠週数が15週を超えてくる、妊娠中期になると、検査等で入院が必要になることも多く、1週間ほどから1ヶ月ほどの期間、病院にいることになります。

妊娠週数が22週を超えていくと、中絶手術はできなくなります。

女性特有の病気での中絶

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中絶を選択しなければいけない背景に、女性特有の病気(卵巣炎、卵管炎などの子宮付属器炎、卵巣嚢腫など)があります。この場合、単に中絶をすれば良いだけでなく、病気への治療、対処も必要とされます。
それゆえに、妊娠週数が初期の段階であっても、治療のために入院が必要になることもあります。
大抵中絶をするという場合、子宮や卵巣に関する検査等をしていきます。これらの病気がわからないまま中絶手術をすることはまずないと言えます。
病気の進行が進めば進むほど、中絶しなければいけない確率は上がってきます。定期的に婦人科で検査をしている人であれば、妊娠する前に気づけ、治療ができるため、中絶の心配はあまりありません。
検査を受けずに妊娠をしてしまった場合に、病気による中絶のリスクが出てくることになります。

DVや性的虐待による中絶後は長い安静が必要になるケースが多い

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DVや性的虐待等によって、中絶手術を余儀なくされる場合長期安静、場合によっては長期入院が必要になることも少なくありません。

そもそも、このような背景がある妊娠は早期発見がしづらく、また妊婦が第3者機関に相談しにくい背景もあり、妊娠週数が中期もしくは、後期に近づいてしまうこともあります。

性的暴力が背景にある場合、女性器に対して、傷や障害等が残ってしまっている場合があります。その他にも暴力等によって身体的ダメージが大きくなっていることもあります。このような場合当然メンタル的にも、大きなダメージが蓄積していることが多く、1年以上の治療もしくは入院が必要になることも当然あります。

男性に対するPTSD(心的外傷後ストレス障害)やPASS(人工中絶手術後ストレス障害)などが後遺症として残ってしまうと、通常の生活に復帰するまでに年単位の期間が必要されることも珍しくありません。

中絶後の安静、入院については個人差がとても大きい

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中絶後の安静、入院期間は妊娠週数のみで判断することはできません。その背景が大きく影響していくことになります。同じ妊娠週数でも体質によって安静期間が変わってきます。

専門機関であっても、電話相談のみで安静、入院期間は判明させられない

中絶後の安静期間、入院が必要かは電話やメール相談のみで答えを得ていくことはほぼできません。上記で紹介したように背景や、個人差があり、専門家であっても話を聞くだけでは判断できないのでス。問診や検査をしなければわからないため、確実に医療機関に足を運ぶ必要があります。インターネット上の情報もあくまでも目安です。

手術を受けた後に出てくる症状について

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中絶手術を受けた後、高熱が続く、出血が3週間以上続いていく、2週間以上経過しても排卵がおこらない、生理が来ない場合、中絶によって体に異常が起こっている場合があります。入院期間中にこのような症状が出てきた場合、迅速な対処が可能ですが、安静期間をおかず、手術後このような症状が出てきている場合、(高熱は例外として)変化に気づきにくくなりがちです。
状態が良い、初期妊娠であれば術後すぐに活動できる可能性もありますが、心身の回復のために、2日ほどは安静にしておくことをオススメします。

まとめ

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手術後の安静、入院期間には妊娠週数、病気の有無、性暴力などの背景、そして体質などの個人差が大きく影響します。基本的に妊娠週数が0に近ければ近いほど早期復帰できる可能性がありますが、術後の体の変化に注意するため、できれば数日間の休養をとっておいたほうが良いです。

メンタル的な障害が出てきてしまっている場合、安静期間は長くなりがちです。