この記事では妊娠初期の中絶手術について書いていきます。
中絶できるのは何週目からか
そして何週目まで妊娠初期として「妊娠初期」として判断されるのかなどについてご紹介していきます。
妊娠初期として判断されるのはいつまで？
妊娠し、何らかの理由により中絶手術をする場合「妊娠初期」と判断されて、手術できるのは12週目未満となります。
12週目未満は比較的母体への負担も少なく、早々に中絶手術を決めた人はこの12週目未満で手術をすることが多いです。
逆に早ければいいのかと言えばそうではなく、中絶手術をするのは妊娠5週目からとなります。
このことから中越手術をする人は大体6週目～7週目で行う人が多いです。
また産婦人科であればどこでも中絶手術ができるというわけではありません。国から指定されている病院でのみ中絶手術をすることができます。
よって、家の近く産婦人科があるから大丈夫と思うのではなく、中絶を考えた時はできるだけ早く中絶ができる病院を探すべきです。
中絶手術は意外と混んでいる
中絶をしようと考える人だけではなく、流産をしてしまって、中絶手術をする人もいるので、意外と手術できる日が限られている場合があります。
後ほど説明しますが、中絶できる期間は決められていますし、母体の負担をできるだけかるくするために12週目未満で手術した方が良いです。
ですが中絶手術できる病院でも日程が空いていない時もあるため、手術が遅れてしまう場合もあります。
こういった意味でも早めに病院探しを行った方が良いでしょう。
母体保護法ではいつまで中絶手術ができる？
では一体、いつまで中絶手術はできるのでしょうか？
5週目以降であれば、いつでも中絶手術ができるのかと言えば、そうではありません。
母体保護法という法律によっ妊娠21週6日目までとなっています。
これ以降は胎児がお母さんのお腹から出てきても、保育器などで成長することができるため、病院自体も手術をしてくれませんし、万が一中絶した場合は法律違反となってしまいます。
胎児の死亡届について
妊娠初期である12週目までは後ほど紹介する手術によって胎児を出すため中絶手術をした場合でも死亡届を出す必要はありません。
しかし12週目以降の中絶手術は基本的な分娩と同じような形で中絶するため、死亡届を脱す必要が出来ています。
妊娠初期の手術方法は？
妊娠初期の中絶手術方法は2種類あります。
掻爬法と吸引法です。
掻爬法
子宮を開いて、トング又はスプーン上の器具を子宮内に入れて、子宮の中のものを書きだす手術方法です。
吸引法
子宮口を開き、掃除機のような器具を挿入し、子宮内のものを吸い取る手術方法です。
手術後の痛みは？
妊娠初期ではこれらの方法で中絶手術が行われ、比較的母体への影響は少ないです。
もちろん手術中には麻酔が効いているので痛みはありません。
麻酔が切れたあとは多少の痛みを感じる人もいるようですが、基本的にはあまり痛くないと言われています。
ただし、入浴を1週間程度我慢しなければならなく、安静にしておく必要があります。
入院しなければならない？
これは病院によって異なります。安静をとって1日や2日入院を勧める病院もありますし、日帰りできる病院もあります。しかし手術後は合併症や子宮が傷ついて出血する場合もあるので、自宅に帰ったあとも安静にしておかなければなりません。
よってお仕事をされている人などは長めの有給を取得したり、土日を活用できる日、お仕事が比較的少ない週などに行うのが良いでしょう。
妊娠初期の手術費用は？
妊娠初期の手術費用は一部の条件を除いては保険適用外となっています。
手術前の検診などで1万円程度
手術で10万円程度となっており、全額負担となっています。
ただしこの費用は病院によって異なるため、最寄りの中絶手術ができる病院に問い合わせてみましょう。
また入院をしなければならないのか、入院をする際、個室しか空いていない！という場合はかなり高くなるので、このあたりも確認しておくようにしましょう。
中絶は決して悪いことではない
今回は中絶手術の時期や期間についてお話致しました。
中絶手術は決して悪いことではありません。
妊娠するということは、子どもを産み、育てると言うことです。
子どもは生まれて終わりではなく、そこからがスタートのため
例えば望まない妊娠や、家庭の事情により中絶しなければならない、事件などによって妊娠してしまった場合など、中絶するというのは悪い選択ではありません。
何らかの事情により育児することが難しいと判断した場合は、中絶すること親にとってもこれから産まれてくる子供にとっても良いのかもしれません。
ただし、中絶に関しては自分一人だけで決めることではなく、周りの人や家族、そして病院の先生としっかりと相談して、決めるようにしましょう。